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歯周病と喫煙

大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 歯科助手の前川です。
今日は歯周病と喫煙の関係性についてお話しします。タバコは3大有害物質(ニコチン、タール、一酸化炭素)をはじめとして、4000種類以上の化学物質、200種類以上の有害物質、50種類以上の発がん物質が含まれています。喫煙者は、がん、心臓病、脳卒中、肺気腫、喘息、歯周病などの病気になりやすく、かつ進行が早いことが知られています。喫煙は歯周組織(骨や歯肉)を激しく破壊し、喫煙者は非喫煙者に比べ2~8倍で歯周病にかかりやすくなります。このような喫煙に起因したケースは「喫煙関連歯周炎」と分類され、その治癒には禁煙が必須となります。ニコチンの強力な血管収縮作用や一酸化炭素の素粒子の作用により、歯肉が炎症を起こしても出血が抑えられ表面が硬くゴツゴツした状態になってしまいます。また、血管収縮による血流低下や、一酸化炭素とヘモグロビンの結合による体内の酸素不足により、必要な栄養分(ビタミンC)や酸素が歯肉まで十分に供給されず、
口腔内の諸組織が栄養失調状態になり、活性化も阻害されてしまいます。さらに、喫煙者では唾液の分泌量が低下するため、細菌の繁殖を抑えづらくなり、歯垢や歯石が増えてしまいます。
このような作用により、喫煙者は歯周病にかかりやすく、かつ治りも悪くなってしまうのです。またタバコを吸わない人が、漂う不完全燃焼のタバコ煙を吸わされることを「受動喫煙」といいます。この煙は有害物質の濃度が高く、様々な健康障害を引き起こします。職場や家庭における慢性的な受動喫煙は、肺がんや心筋梗塞にかかりやすくし、死亡率を高めます。
また、妊婦の受動喫煙は早産や乳幼児突然死の原因ともなります。さらには、子供の喘息や知能低下にも大きな影響を与えることが知られています。口腔内においては、親が喫煙者の場合、受動喫煙により子供の歯肉のメラニン色素沈着(歯肉の黒色化)の比率が高くなることが報告されています。当院では喫煙者の患者様に禁煙外来のご紹介もできますのでお気軽にご相談下さい。
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予防歯科チーム医療セミナー

皆様こんにちは。お元気ですか?大阪府東大阪市 大阪歯周病センター 歯科衛生士の澤井です
今回は先日行かせて頂いた歯科医院の総合力を高めるチーム医療セミナーについてお話しさせて頂きます。3名の講師の先生方が、それぞれ3つのテーマについて講義して頂きました。
第一部では、「ケア型の歯科医院とは」というテーマで、歯周病治療、虫歯の治療が終わり病状が安定した患者様への継続したメインテナンスについての講義でした。今西歯科医院にも、たくさんの方が定期健診にお越し頂いておりますが、私自身、久しぶりにお越し頂いた患者様のお口の中を拝見し、限られた時間の中でどのようにメインテナンスを進めていくと歯や歯肉、お口の中の健康状態をより良くしていくことが出来るのか、患者様ご自身に満足して頂けるのかということに迷ってしまうことがありました。講義では、落としたい汚れは何か?どこについているのか? 何のために落とすのか?その成分は?何を使って落とすのか?ということを明確にするということを教えて頂き、一人一人の患者様に合ったクリーニングを行っております。
第2部では「予防を生かしたNew Concept Clinic」というテーマでした。歯科医院の経営や、院内のデジタル化のメリットなど”見える化”するという歯科医院改革についてのお話しでした。今西歯科医院でも、口腔内写真をお撮りしたり歯周病検査の結果資料を作製したりとお口の状態を知って頂くために説明使用させて頂いております。これからも、歯磨き指導の際や、クリーニングの前後などわかりやすくご説明していきたいと思います。
第3部では「かかりつけ歯科衛生士の実際」というテーマで歯科衛生士の講師の方の講義でした。”患者様からのサインを見逃さない””患者様からの信号をキャッチするアンテナを持つ””送られてくるサインや信号にきちんと対応できる自分を磨き続ける”など、信条を持って患者様へ向き合うという歯科衛生士としての心構えや、施術のポイントなどを教えて頂きました。
幅広いテーマでの講義でとても勉強になり、明日からまた頑張ろうと思えるセミナーでした。学んだことを日々診療に生かしていきたいと思います。
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TBIセミナー

こんにちは。大阪府東大阪市 大阪歯周病センター歯科衛生士の近藤です。
日中もかなり冷え込み始めましたがお風邪などひかれてないでしょうか?
今日は先日ありましたTBI(歯磨き指導)セミナーでのお話をさせて頂きます。
来院された事がある方はお分かりになると思いますが当院では患者様全員に歯磨き指導をさせて頂いております。歯周病や虫歯の一番の原因は細菌で、まずはこの細菌を歯磨きで取り除くことが重要とされています。
歯磨き指導とは一見簡単そうに思えますが、人それぞれ歯並びが異なり普段の磨き方や、癖なども違います。このセミナーでは、一度歯を磨いた後に染色し磨き残しがあった原因をグループごとに議論を行い歯ブラシの種類が合ってないことや歯ブラシの当てる角度、動かし方が適切ではないという結果がでました。
また講師の先生に教えて頂いたのは歯面に対して直角にブラシを当てるということです。歯と歯の間は特に難しく、歯ブラシを縦に持ち歯と歯の間の手前側と奥側に分けてそれぞれ直角に当たるようにブラシに角度をつけて磨きます。

私達参加者も歯の表面に鉛筆で線を描き、その線が消えるようにブラシに角度をつけ何度も磨き方を工夫して行いました。縦磨きは普段しているはずなのになかなか線が消えず悪戦苦闘しました。磨いているつもりでも実際は細かい隙間まで磨けていなかったのだと思います。自分の思っている以上に角度をつけて初めて線が消えました。細かい事ではありますが、こういう積み重ねが大切なのだと改めて感じることができました。
また今回のセミナーでは、主にグループワークだったので他の歯科医院から来られている衛生士さんと磨き方を試行錯誤したり、お互いに模擬指導をしたりと触れ合うこともでき、いい刺激を受けることができました。
このセミナーで学んだことを普段の診療で生かし、来院された患者様が常に綺麗なお口の状態を保てる様努めていきたいと思っています。
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